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東教区 第11回宣教フォーラム(委員長報告)

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宣教フォーラム委員長報告

楠 勝明

 芝居や映画と同様に宣教フォーラムというイベントも観に行かなければ良し悪しの評価は出来ないものです。今回の第11回宣教フォーラムは180名の参加を動員できた事は主催者側の一つの成功といえるでしょう。しかし、観客である参加者としては私達は何を伝えようとしていたか解からないとなると話は別です。主題が伝わらない事は失敗です。そこに主催者が厳しい批判を受ける義務があるのです。この姿勢を大切にしないと次回に観に来てくれないでしょう。
 私はこのイベントを準備するに当って芝居創りに譬えて次のように準備委員と共に仕事を進めてきました。その大まかな構想を述べることにします。

台本
神の民LAOS講座創刊号

キャスト
講演者:江藤直純
開会説教者:ヘイキネン牧師
派遣説教者:ベケダム牧師
礼拝司式者:杉本洋一
礼拝司式助手:神学生
司会者A:青木千恵 司会者B:渡辺伸宏
司会者C:須貝鶴雄 司会者D:清野博之
司会者E:西村友則 司会者F:唐沢 忠
司会者G:伊東禮子 司会者H:根本恭子

演出
楠 勝明

演出助手
平岡正幸

舞台監督
高橋 進

制作
小宮俊作・藤野良陽

 この舞台は四幕もので第1幕:開会礼拝 第二幕:講演「信徒として生きる」 第三幕:グループ討論 第4幕:派遣礼拝としました。主役は江藤直純牧師である。その台詞は講演という長いモノローグ独白です。司会者A〜Hの台詞は江藤先生のレジメです。
芝居創りでは舞台に乗せる、つまり公演当日の前日までが演出家の仕事である。当日幕が開くとそれは舞台監督の仕事となる。
 このような想定で催しを行ったと言っても実際に舞台創りを知らない人にはこの話は分らないので、私の経験からその比喩として話そうと思います。
 私の委員長の仕事は演出家であります。演出の一番大切な仕事は役者の演技のバランスです。主役の演技が巧すぎると他の役者を食ってしいます。そうなるとテーマやモチーフが消えてしまいます。そこで演出家は主役者を押さえる演出をします。またその逆もあるのです。端役とか脇役が巧すぎると主役を食ってしまいこれも困りはす。
 さて、私は名俳優である江藤先生を生かすために司会役の演技をどのようにしようかと考えました。ここが演出家の大切な仕事です。そのために江藤先生を準備委員会という舞台稽古場に呼んで稽古をしようと思いました。第一回目の稽古は先生の都合で出来ずディスカッションで終りました。第二回目は出席して下さり簡単なレジメを用意してくれたので「信徒として生きる」と言うテーマが次第に浮き上がって来て司会役は自分の演技作りに活かされたようです。私の演出で一番重要視した点は大俳優の演技力に司会役が負けてしまわないということでした。
 このような訳で私は宣教フォーラムが終ると直ぐに情報集をしました。まだ、きちんとアンケイト評価は出来ていなかったのですが、私が思っていたように主題とは違った話に弾んでいたグループがあったようです。それに各グループの報告書が全部集ってもいませんので後で主題に沿った話し合いがどのようになされたか見極めることにしました。
 この作業をしなければ単なる有名人を呼んだイベントで終ってしまいます。私は「宣教フォーラム」は普通に催される「講演会」とは異質のイベントでなければならないと理解していたからです。これが演出家である委員長の演出意図でもあったからです。それは継承するという使命を持った宣教フォーラムであって欲しいからです。それは一発打ち上げ花火的な宣教フォーラムにしないためでした。私が名主役や脇役を生かせなかったのは演出家の失敗であることを誰よりも自覚しております。このような自覚を持たせて下さったのは裏で支えてくれた平岡牧師です。
 次に舞台監督について言っておきます。高橋進兄は舞台全体を観ておられ舞台の進行状況を指揮しておられた申し分の無い舞台監督だったと思います。小さな小道具、例えば200名の聖餐式のカップ、スリッパの数に至るまで気を配っている姿勢に感服しました。
 最後に制作を担当した、小宮兄、藤野兄、そして田園調布教会の皆様、ルーサーリーグの皆様、舞台の表に現れないスタッフ、俗称裏方さんは舞台にとって重要な存在である事を言っておきたいのです。素晴らしい劇場と役者あって公演された芝居・宣教フォーラムであっても観客がちらほらであったならこの公演・宣教フォーラムの評価はどうだろう。やはり数は力なりの裏の仕事は大したものです。今回は180名以上の観客を動員できました。
 もう一つ、「みんなで歌おう」と言う幼子たちの歌声は下手な演出家を救ってくれて舞台全体を盛り上げてくれました。本当に心から感謝いたします。そして次回につながる宣教フォーラムの報告が出来る事をいなってやみません。


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